山の講

 美並町周辺では昔から山の神様を御祀りする「山の講という行事が受け継がれています。真夜中12時過ぎに、山の中に積み上げた「どんど」を燃やして山の神様を祀ると言う行事なのですが、元々は小中学生の子供たちだけで祀っていました。真夜中に「やーまの講のオー初穂」とか「やーまの神様起きやっせ」とか大声で呼ばりながら山の中に登って行き、事前に用意した「どんど」に火をつけて「どんどやさぎっちょ」と叫びながらお祭をします。やがて火がおさまってくると、「どんど」の炭火でお供え物のイワシを焼いて食べます。イワシのほかにはまん丸に握ったお供え物の小豆ご飯のおにぎりやお神酒もちょっぴりいただいたものです。この頃は準備から全て子供たちだけで行っていたのですが最近では子供の数も激減しまた子供だけで山で火を焚く許可も得られず、全ての地区で大人同伴または大人中心のお祭と変貌してしまいました。
 わが地区でも最近では公民館活動の一環として大人中心にお祀りしています。とはいえ当日の大将は中学生の一番年上の子供です。大将はタイと呼ばれる「しめかざり」を首に掛けて先頭を登って行き、神様の前で、祝詞をあげます。そして「どんど」に火を付けるのも大将の仕事です。大人たちは、わいわい言いながら もっぱらお神酒の守です。いやーこのお神酒とイワシの美味しいこと・・・神様そっちのけです。
以下は祭り1週間前の準備と当日の「どんど」の様子です。
まずは全員で「たい」(鯛の意味だと思うのですが、魚の格好をしたしめかざりです)や、祭り広場周囲に張るしめ縄を編みます。

「たい」です

しめ縄です。ふつうの縄と違い左縄(逆編み)ですのでなかなか大変です。もっとも最近では縄をなう(編む)ことはないので左でも右でも変わらないと言うひとも多いですが・・・

一人もくもくと縄をなう よしくん です

こちらは親子で仲良く縄をなう 美晴君 と なおくんです

これが山の神様のお社です。

山の神様の前にどんどを積み上げます。横には防火用の水が貯えてありますが昔子供たちだけで祀っていたころはヤカンに一杯持って行っただけです。でも火事になったことは一度も有りません。山の神様が見守っているからだそうですがほんとうでしょうかね

「どんどやさぎちょ」どんど焼きの真っ最中です

全て終わると「やーまの神様寝ーやっせ」とよばりながら山を降ります
                           みゆき

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